【漢方通信9月号】ウイルス感染拡大が心配な秋、大気の乾燥

query_builder 2022/09/03
ブログ
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行動制限のない夏が過ぎ

8月は感染者数が多いまま推移しています

累計感染者は1千800万人

を突破したとされ(8月25日現在)

止む気配がありません


秋からは大気の乾燥が原因となり

呼吸器の変調を抱えやすい時期になります

咳・喉の痛みなどを示す発熱性ウイルス感染

(コロナウイルス、インフルエンザ)が

さらに増えることが予想されます


病院・薬局を含めた医療機関は

訪れる患者様の対応に苦しんでいます

コロナの後遺症については

漢方薬の良い結果が報告され始めました


私たち漢方に携わる者も

それら情報を漢方薬の性質上正しいかどうか

解釈しながら適切な医薬品を提供したいと思います



コロナウイルスに感染し不調に苦しみ

その後陰性になっても「咳が続く」

「水気の感じない咳・空咳・声枯れ」

の不調があるのなら

麦門冬湯(ばくもんどうとう)を服用してください


服用するとすぐ、喉に潤いが戻る感覚を得ます

2~3日でやめてしまわないでください


熱性ウイルスが肺を機能低下させたための不調なので

(風熱の邪による肺陰の損傷)

1ヶ月以上(~3ヶ月)服用してください  



その状態(喉不調)で、付帯症状がある場合もあります

上述の喉不調に、「発作的な咳を繰返す」

の不調が重なるなら麦門冬湯に

咳止めの要薬である麻杏甘石湯(まきょうかんせきとう)

を併用してください



喉の不調に、「夕刻から夜間の発熱を繰返す」が重なるなら

熱性ウイルスの基本対応になる

銀翹解毒散(ぎんぎょうげどくさん)

銀翹散(ぎんぎょうさん)を併用してください



現在、コロナウイルスに良いという効能

(厚生労働省付与)が書かれた漢方薬はありません


甘んじてひとの苦しみを見たくはありません


漢方薬の性質を知り、製品効能と照らし合わせ

苦しむかたの不調を和らげたいと思います



麦門冬湯の製品効能は

「空咳、気管支炎、気管支喘息、咽頭炎、しわがれ声」



麻杏甘石湯の製品効能は

「咳、小児喘息、気管支喘息、気管支炎、感冒、痔の痛み」



銀翹解毒散の製品効能は「風邪による喉の痛み

咳・口(喉)の渇き・頭痛」です



コロナウイルス感染後、陰性になった後も

発熱が続くなら(特に夕刻~夜間の)心配から

心が圧し潰されそうに感じるでしょう


漢方の解熱薬のジリュウ(地竜/医薬品)に

基本薬の銀翹解毒散を2週間ほど併用することで

不調改善に努力しましょう



2年前、中国の医療機関で感染者が

次々と命を落としていた頃

清肺排毒湯という薬が開発されたと報道されました


日本では手に入りませんが

それが欲しいという要望もあります

「発熱」「嘔吐(下痢)」「ノドの不調(セキ、痛み)」

「呼吸の浅さ(肺炎)」の不調がすべてあるとき

に役立つもので、予防に役立つものではありません



コロナ後、体調不良でこころまで圧し潰されそうに感じるとき

どうか一心堂薬局でご相談ください


適切な漢方薬を用い、不調からの回復を

皆様とともに喜びたいと思います



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