【漢方通信9月号】生薬や薬膳・養生を身近に
薬剤師の冨山です。
9月23日は秋分ですね。
皆様は食欲・芸術・読書など、どんな秋を過ごされますか?
しっかり秋を楽しめるよう、今回は睡眠について取り上げたいと思います。
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不眠とは 不眠は、寝つきの悪い「入眠障害」、眠りが浅く途中で何度も目が覚める「中途覚醒」、早朝に目が覚めて二度寝ができない「早朝覚醒」などのタイプがあります。また、睡眠障害の原因となる疾患などもあり、例としてストレス、生活習慣病、うつ病、睡眠時無呼吸症候群やレストレスレッグス症候群(むずむず脚症候群)、薬や飲み物による影響、生活リズムの乱れなどもあります。 |
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中医学での不眠の考え方 大きく分けて今回は4つに分類したものをご紹介します。文中にでてくる「心」という表現ですが、中医学での五臓の「心」を表し、「心は神を蔵す」と言われ、「神」とは狭義では精神活動を表します。 もう1点、補足として、「気」は元気や代謝を、「血」は栄養・血液・ホルモンなど、「水」は潤い(血も潤いの一部として考えられます)を表します。 ①心腎不交・陰虚火旺 【特徴】腎の陰(潤い)が不足すると、冷ますものが足りず、心の陽が相対的に多くなり、不安・不眠の症状があらわれやすくなるという考え方。年齢を重ねると、腎陰は消耗しやすい傾向があります。 【症状】イライラ、動悸、不安、寝つきが悪い、耳鳴り、手足がほてる、のどが渇きやすいなど。 ②心脾両虚(脾気虚ベース) 【特徴】胃腸の調子が優れないことで、気・血・水が不足しやすくなり、流れるものも足りないので、巡りも悪くなりやすくなります。また、血が不足すると、心血も不足し精神活動に影響を与えます。 【症状】夢を多くみる、夜中に何度か目が覚める、疲れやすい、食欲がない、忘れやすい、不安など。 ③痰熱内擾(ないじょう)・食積内停 【特徴】食べ過ぎや体調不良などにより胃腸が弱っている時に起こりやすい。体内に痰(体内の水分代謝の異常により生じる粘濁物)と体内にこもる熱が結びつくことにより、心神や臓腑の働きを乱します。 【症状】不眠、痰が多く出る、食欲があまりない、吐き気、イライラ、げっぷなど。 ④肝火上炎 【特徴】ストレスなどが原因となりやすく、五臓のうち「肝」が大きく関連します。イメージは肝がストレスを多く受け、怒っているような状態です。また、火の特徴として上部に熱症状がでやすくなります。 【症状】怒りやすくなる、不眠、便秘がち、併せて熱症状がでる、不眠、躁鬱など 〈参考〉 辰巳洋「中医薬膳学」東洋学術出版社 |
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不眠に用いられる食材や生薬・漢方 ①心腎不交・陰虚火旺の方(滋陰補腎)【食材】小松菜・白きくらげ・卵・豚肉・貝類・アスパラガス・桑の実など【生薬】枸杞子・女貞子・百合・牡蛎・麦門冬・黄精・亀板など ②心脾両虚の方(補気養血)【食材】米・山芋・じゃがいも・きゃべつ・いんげん・栗・にんじん・落花生など 【生薬】高麗人参・党参・黄耆・大棗・当帰・阿膠・竜眼肉など ③痰熱内擾(ないじょう)・食積内停の方(消食類) 【食材】麦芽・かぶ・大根・オクラなど 【生薬】山査子・神曲(神麹)・莱菔子・鶏内金など ④肝火上炎の方(清肝瀉火)【食材】粟・小麦・ゴーヤ・キュウリ・トマト・わかめ・緑茶・ジュンサイなど 【生薬】竜胆・菊花・薄荷・山梔子・牡丹皮・生地黄など ⑤不安感があり眠りにくいなどの方(安神)(①・②の人向け) 【生薬】酸棗仁・夜交藤・合歓皮・牡蛎・琥珀など |
10/11(日)に、所沢にて「ところざわまつり」が開催され、この度、一心堂薬局も店頭にて参加いたします!一心堂薬局では、①健康茶の試飲のほか、②弊社代表荻とオンラインでの問診(当日の予約や来局状況により、都合が合う場合におつなぎいたします)③簡単な体質チェック(有料)を行う予定でおります。10時~16時半頃までの参加です。お知り合いに興味のある方や、お近くにお住まいの方などおられましたら、ぜひお誘いあわせのうえお越しいただけますと幸いです。 一緒にお楽しみいただけますと嬉しく思います!
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