【漢方通信8月号】生薬や薬膳・養生を身近に

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ブログ



薬剤師の冨山です。


8月7日から暦の上では立秋ですが、暑さ感じる日々が続きますので、今回は汗に関する内容を記載いたします。


汗のかきやすさの原因(中医学の考え方)

 細かく分けると他にもございますが、今回は大きく分けて3つ取り上げたいと思います。


 1)気虚・・・気が足りないことで、本来漏れ出ないものが漏れ出やすくなるという考え。

 特徴:風邪をひきやすい、疲れやすいなど

 おすすめ食材:米・山芋・じゃがいも、かぼちゃ、しいたけ、いんげんなど

 おすすめ生薬:黄耆、山薬、高麗人参、大棗など

 2)陰虚・・・潤いが不足することにより、冷ます潤い(陰)が足りず、相対的に熱(陽)症状が出やすくなる。

 特徴:手足がほてる、午後熱が出やすい、口が乾きやすい、寝汗もかくなど

 おすすめ食材:百合根、黒ゴマ、卵、豚肉、貝類など

 おすすめ生薬:百合(びゃくごう)、牡蛎(ぼれい)、地骨皮(じこっぴ)など

 3)熱邪・・・熱症状が強く出る。食べ過ぎ・飲みすぎなどでも症状が出ることがある。

 特徴:体が熱い、顔色が赤い、尿が黄色い、汗が濃いなど

 おすすめ食材:白菜、茶葉、ゴーヤ、きゅうり、ズッキーニ、トマト、スイカ、バナナ、緑豆など

 おすすめ生薬:菊花、金銀花、ヨクイニン、荷葉(ハスの葉)、竹葉など

〈参考〉辰巳洋「中医薬膳学」東洋学術出版社



補足

 ◎疾患などが原因のこともありますので、定期的な健康診断なども大事です。

 ◎原因は1つではなく、いくつか組み合わさっている場合もあります。1つの目安としていただき、日常に取り入れる際は色々試してみていただきたいです。

 ◎おすすめ生薬などは組み合わせてお茶にしてみていただくのが手軽でおすすめです。

 そのままお湯を注いでも良いものもありますが、煎じていただくのがより良いです。硬い素材のものは、20分くらい水に浸し、その後20~30分沸かしてお飲みいただくなど。

 花や葉など軽いものは5分ほどで良いかと思います。

 ◎一心堂薬局でも取り扱いのある生薬がございますので、是非お声かけください。


失った汗を補うのも大切

「汗血同源」という言葉があり、「汗」も「血」も体内の「津液(水分や潤い)」が源になっているので、汗をかくことで血も失いやすくなります。

また、気・血・津液は体内を一緒に巡っているため、多量の汗で津液を消耗すると、潤い不足による血流低下(流れるものが少なくなると勢いがなくなるため)や気の不足を招くこともあります。


☆汗を出にくくする助けになるもの(収斂作用のあるもの)

 →【食材】レモン、ザクロなど  【生薬】五味子、山茱萸、烏梅など

☆血を補うもの

 →【食材】イカ、ほうれん草、にんじん、落花生、レバー、骨付きチキンスープなど

 【生薬】竜眼肉、当帰、芍薬、熟地黄など


 本格的に夏が始まりましたね。

 基本にはなりますが、①しっかり睡眠時間を確保し休む②胃腸を労わる ③適度に運動する(ストレッチ、散歩などでもOK)などは、土台として大事です。リズムを崩しすぎず、無理しすぎず夏を楽しみましょう!


 この夏、こういうことをするよ、こういうふうに過ごすよなど共有していただけると嬉しく思いますので、ぜひお教えください^ ^

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