【漢方通信6月号】生薬や薬膳・養生を身近に

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薬剤師の冨山です

6月はそろそろ梅雨入りする時期ですね。

今回は梅雨の漢字にも含まれる「梅」や、湿気を取り除く食材(スパイス)についてご紹介したいと思います。

梅雨と梅

今回の記事を書くにあたって、梅雨という漢字に梅という字があるけれど、なぜだろう?と今更ながら疑問に思いました。調べてみたところ、「梅雨」という言葉も中国からの由来と言われているようです。もともとはネガティブなイメージの漢字が使用されていましたが、イメージが良くないため、梅の実が熟す時期・梅の旬の時期であることなどから、「梅雨」という表記になったようです。

梅について

梅の酸味の主な成分であるクエン酸により、疲労回復の助けや、夏バテ防止、タンパク質の消化の促進を助けます。

梅の加工品として、梅シロップや梅酒、梅干以外にも、熱を加えて作られる梅の黒焼き、梅エキス、焼き梅などがあります。これらは熱を加えて作られます。加熱濃縮することで、ムメフラールという成分が生じ、ムメフラールは血流改善、血管内皮を強くする、抗炎症作用、抗酸化作用なども持つという点で梅の幅が広がり面白いと思いました。

生薬としては、「烏梅(うばい)」という、梅の未熟な果実(青梅)を薫蒸し、乾燥したものがあります。

烏梅を煎じた液には、抗菌・抗真菌作用があり、漢方では止渇・止嘔・止瀉などの効能が期待されます。梅干しもお弁当に入れることで、抗菌作用を期待して使われていますね。



スパイスについて

 スパイスとは主に植物由来で料理に香り・辛味・色を与え、風味を高めたり臭みを消したりする香辛料の総称です。生薬にも、「生姜、山椒、丁子(クローブ)、桂皮(シナモン)、白豆蔲(カルダモン)、八角(大茴香、スターアニス)、小茴香(フェンネル)」などがあります。カレーはもちろんのこと、人気の麻辣湯にも使用されていたり、近頃は和菓子、洋菓子、食事になど幅広く使用されている印象です。先程、梅を紹介させていただきましたが、梅シロップ作成の際に、スパイスを一緒に入れて作成していただくのもおすすめです!スパイスは芳香健胃や余分な湿(水分)を取るものが多いので、梅雨時にもぴったりです。摂りすぎると乾かしすぎてしまうこともあるので、ほどほどの量でお楽しみください。

一心堂薬局で取り扱いのある生薬もございますので、お気軽にお声がけ、お問合せください。10g単位からご購入いただけます。


梅雨時おすすめの漢方薬藿香正気散(かっこうしょうきさん)

気温が低く湿気の多い日や、暑い日でも冷房にあたり冷えてしまい不調がある方におすすめです。構成生薬は温めるものが多いため、「冷え」というのもポイントです。

食欲不振、下痢、全身倦怠感(服のまま水につかったときのようなだるさ)、初期の感冒・頭痛なの症状によいです。中国ではポピュラーな漢方で、病院でも処方されますが、一般用医薬品としても販売されているそうです。また、日本での販売は粉薬と煎じ薬ですが、中国では、藿香正気水として水剤(アルコールが含まれ、においが強め)やカプセル剤としても販売されています。

お取り寄せになる店舗もございます。

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