症例紹介【耳鳴り】
主訴 耳鳴り
76才 男性
168cm 60kg
半年前に突発性難聴と診断されてから
「キーン」という高音の耳鳴りが続いている。
耳鳴りが大きいので寝つけず、就寝前の飲酒量を増やして
なんとか寝ている。
西洋薬を飲んでいたが段々と悪化しており不安になり来局。
西洋薬は自己判断で中止したとのこと。
食が細く、脚のむくみが強い。飲水量は500ml/日
眠りは浅くイライラ。夜間尿が多い。尿の出が悪く濃黄色尿。
既往歴 騒音性難聴
併用薬(一般名);メコバラミン ベタヒスチンメシル酸塩 現在は中止
証:腎陰虚、肝陽上亢 痰飲
腎が弱り、体液が減ってしまったことが起因して肝の陽気が上気し
神経が高ぶっている状態。腎が弱っていることに加えて
飲酒量の過多により身体の中の水分バランスが非常に悪くなり悪循環となっている。
治方:瀉火、潤陰補腎
腎を補い体液を増やしつつ、偏在した体液バランスを是正する。
瀉火剤を織り交ぜながら上気した陽気を打ち消す。
養生法:飲酒を減らし水分を増やすように指示。
体液バランスを是正することで西洋薬の効果が高まることが
期待できるので再開しながら様子をみていくようアドバイス。
経過
1ヶ月
耳鳴りの音の大きさが小さくなりお酒を飲まなくても寝れるようになってきた。
水分量を1L/日にして養生されているとのこと。
3ヶ月
低音とまではいわないがキーンという神経を逆なでる音ではないので気持ち的に楽に
なってきた。飲酒することもなくなり、今は食事をバランスに気を付けるよう心がけているという。
音の大きさも半分くらいになってきた。病院では治療は終了とのこと。
6ヵ月
耳鳴りを気にすることもなくなり、漢方薬の服用を忘れることもあるという。
身体のむくみがなくなり以前より身体が軽くなっている。食欲は以前よりました。
耳鳴りの経験を経て、養生の重要性を気付き生活習慣や食事に注意していくとのこと。
総括
耳鳴りだけでなく身体全体の調子が改善した著効例になります。
漢方薬だけでなく生活習慣や食事の重要性も感じられる症例になります。
(英語・中国語・フランス語にも対応しており、海外からのご相談も数多く頂いております。)
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