【漢方通信3月号】生薬や薬膳・養生を身近に
今回は、春に起こりやすい不調やケアについて 中医学の考え方や養生をご紹介します。
「春」に起こりやすい不調
中医学では、春は五臓のうち「肝」と関連が深い季節で、自律神経と関わりが深い (「肝」とは、西洋医学での肝臓と全く同じ考え方ではありません。)
春は、冬に停滞していたものが活発化するため、
①新陳代謝が活発になる
②活発になりすぎることでバランスを崩すと、イライラ・憂鬱感、疲れやすさなどがでやすくなる という特徴があります。また、五臓の関係の考え方より、肝気が強くなることで、脾胃(胃腸)の不調 につながると考えます。
春の養生ポイント
まずは肝を優先的に養うことが大事です。そのためには・・・
1) おだやかな心を保つことを意識、リラックスをこころがける
2) なるべく23時には睡眠を開始 (23時~3時は肝胆経の時間帯のため、肝に血をたっぷり補っておくことで肝の不調を和らげる)
3) ウォーキングやヨガなど軽めの運動から開始 (気血の流れを促すため)
4) 脾胃を強める食事を意識する(和食やお粥などの消化に良い食事、腹八分目の食事量など)
春におすすめの食材
①旬の食材 ・・・ ふき、わらびなどの山菜、菜の花、たけのこなど
②香りのよい野菜や柑橘類 ・・・ セロリ、ニラ、紫蘇、春菊、ミント、三つ葉など
③気血を補い自律神経の働きを整える食材 ・・・ なつめ、プルーン、枸杞の実、レバー、鶏肉、豚肉など
春におすすめのお茶レシピ
紫蘇葉茶 〈行気止嘔・解表散寒〉(気の巡りを助けることで吐き気・おなかの張り・つまるように感じるのを和らげ、 適度に発汗させ体表に現れる症状を取り除く)〉
【材料】 紫蘇葉10g 【作り方】ティーポットや耐熱容器に材料と水(目安300ml)を入れ、2分ほど煎 じる。
陳皮棗茶 〈健脾和胃・暖胃止痛
(消化・胃の働きを助け、温めることで冷えからくる痛みを減らす)〉
【材料】 陳皮10g、棗30~50g 【作り方】ティーポットや耐熱容器に、材料と一緒に水(目安300ml) を入れ、10分ほど煎じる。 ・ 1日1,2杯までの量でお飲みください。
・ 糖尿病や妊娠中の方は念のためお控えください。
・ 無理をしながら飲むものではございませんので、お好みでお試しください。
春は、気持ちに波がでやすい方が多くなったり、自律神経に影響の出や すい時期でもあります。春という気候のせいにしつつも、どうか少しでも 気持ちよくすごせるようご参考下さい^^
漢方について・食養生についてなどの情報をYouTubeやLINEでも配信しておりますのでぜひご登録よろしくお願い致します。





NEW
-
query_builder 2025/04/01
-
【漢方通信3月号】生薬や薬膳・養生を身近に
query_builder 2025/03/01 -
【漢方通信2月号】生薬や薬膳・養生を身近に
query_builder 2025/02/01 -
【漢方通信12月号】冬の寒さは、痛みを運ぶ/神経痛・関節痛
query_builder 2024/12/01 -
【漢方通信11月号】夏日が残る冬・異常気象/カゼの漢方対応
query_builder 2024/11/01
CATEGORY
ARCHIVE
- 2025/041
- 2025/031
- 2025/021
- 2024/121
- 2024/111
- 2024/101
- 2024/091
- 2024/081
- 2024/071
- 2024/061
- 2024/051
- 2024/041
- 2024/031
- 2024/021
- 2024/011
- 2023/121
- 2023/111
- 2023/101
- 2023/093
- 2023/084
- 2023/073
- 2023/063
- 2023/054
- 2023/043
- 2023/033
- 2023/023
- 2023/014
- 2022/123
- 2022/114
- 2022/104
- 2022/094
- 2022/084
- 2022/075
- 2022/064
- 2022/054
- 2022/045
- 2022/036
- 2022/024
- 2022/016
- 2021/124
- 2021/113
- 2021/103
- 2021/093
- 2021/083
- 2021/074
- 2021/062
- 2021/055
- 2021/044
- 2021/034
- 2021/023
- 2021/014