【漢方通信4月号】生薬や薬膳・養生を身近に

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花粉症 男性イラスト

  こんにちは、薬剤師の冨山です。4月はたくさんの花々を楽しめる季節ですが、花粉症の季節でもありますので、この時期おすすめの漢方や養生のご紹介をいたします。


花粉症の症状に対するおすすめ漢方薬のご紹介


玉屏風散 普段から疲れやすい、風邪をひきやすく花粉症の症状がある方。花粉症の始まる約1か月前からの使用がおすすめです。


小青竜湯 : 透明な鼻水・くしゃみの症状がメインの方。


銀翹解毒散 : 目のかゆみ・のどのイガイガ・色のついた鼻水がでるなどの症状に。

 (一心堂薬局では、金羚感冒錠(きんれいかんぼうじょう)が同じようなお薬です。)


葛根湯加川芎辛夷 : 鼻づまりの症状が気になる方。


他にも花粉症に用いられる漢方はございますので、参考までに。 

  どの漢方薬がご自身に合うのか分かりにくいなという場合は、ぜひご相談ください^^

銀翹解毒散は冷ます性質の生薬が多く含まれるので、継続しての服用ではなく、症状がおつらい時の服用

  がおすすめです。小青竜湯も花粉症の時期だけなど一時的な服用がおすすめです。

アレルギー薬を服用していても症状が出ている方は、まずはアレルギー薬と合わせて服用を。


花粉症の季節の養生 ①胃腸にやさしい食事や生活を


消化によい食事を心がけましょう 

 ⇒ 和食や蒸し野菜、お粥などがおすすめです。

辛いもの・甘いもの・脂っこいものの摂りすぎに注意 

 ⇒ 目のかゆみなどの炎症症状につながりやすくなることがあります。

便通をよくすることも大切です 

 ⇒ 中医学では、五臓の関係により、身体では肺・大腸・鼻が関連すると考えます。

 便秘がちでたり、胃腸の調子が優れないときは鼻症状がでやすくなることも。

 ☆食物繊維を適度に摂取

 ☆発酵食品(納豆、味噌、ぬか漬け、塩こうじなどお好みのもの)を食事に取り入れる

 ☆おなかの体操             等々、取り入れてみてください。


花粉症の季節の養生② 睡眠をしっかりとる 


中医学では衛気(えき)という気(元気・新陳代謝など)の考え方があります。衛気の役割は主に2つ。1つは、起きている間に私たちの体の表面をめぐり、バリアのような働きをすることで、外からの花粉やウイルスなどから身を守ってくれるような役割。もう1つは、寝ている間に身体の中へもぐりこみ、修復する役割を担っています。そのため、睡眠が足りないと細胞が修復されにくく、バリアも弱ってしまいやすくなります。睡眠時間の目安は7~8時間。また、22時や23時から睡眠をとっていただくのがおすすめです。衛気は気が関わるので、疲れやすい方は漢方や養生で気を増やすことも大事ですが、合わせてしっかり睡眠もとっていきましょう!


春の気候と相まって、疲れや気持ちの波がでやすい時期でもあります。反面、芽吹きの季節で活動し始めやすい時期でもあります。全てを完璧にやろうと思わず、ご自身のしたいことをするために、少しでも体を整え、元気に前に進んでいっていける方が増えたら嬉しく思います^^


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