【漢方通信1月号】生薬や薬膳・養生を身近に

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七草

薬剤師の冨山です。本年もどうぞよろしくお願いいたします!

今回は、お正月後に疲れやすい胃腸について記載していきます。


脾(胃腸)について ※厳密には脾と胃は別ですが、今回は脾と胃を大きくまとめて胃腸と記載いたします。

まずは中医学での胃腸の働きについてです。

①消化、吸収、輸送機能により全身へ散布する役割をもつ。(運化)

②栄養物質を心や頭、肺に昇らせ、心肺の働きによって気血を生み出す。(昇清) →この機能がうまくいかないと、運化の働きも悪くなり、気血がつくられないので元気がなくなっ たり、めまいが起きることにもつながります。

③血液が漏れないようにする働き(統血作用) →血液が経脈を循環するよう制御し、脈外にもれないようにする働きもあります。この働きは胃腸 だけでなく「気」の働きも関係します。


脾(胃腸)の働きが弱っているサイン

①消化吸収の異常・・・腹部膨満感、軟便、食欲不振、倦怠感、瘦せ衰える

②血便、血尿、過多月経・・・血熱なども関連することがあるので、必ずしも胃腸だけが原因ではない ですが、食べ過ぎや飲み過ぎでも起こることがあります。

③口内炎や唇のかさつき・・・「脾は口に開竅する」(口と関係が深い)という言葉があり、胃腸が弱っ ている目安になります。

④痰が出やすくなる・・・運化がうまくできなくなるので、全身にうまく湿(水分)を分散できず、湿が 集まります。その湿が熱と化したり、他の病気を引き起こしたりします。 上記にあげた症状は胃腸以外の原因でも起こりえますが、 胃が重くなりやすい・食べる量が少なく食欲が出ない・瘦せ型などの方は、胃腸の弱りから症状が出 ている可能性が大きいです。


脾のまとめ

◎「百病はすべて脾胃が弱ることから起こるなり」と述べられている記録もあるほどです。 (『脾胃論・脾胃盛衰論』著:李東垣) ◎胃腸が弱ると運化がうまくできないので、全身にうまく分散されず、湿(水分)が集まりやすくなり ます。湿がうまく分散されず長く留まると、痰がでやすくなったり、熱と化したり、他の病気を引き 起こす原因となることがあります。 そのため、食べ過ぎたり飲み過ぎたり、胃腸が弱っている時は消化に良いものや湿を取り除く助 けとなる食事が大事です。ご自身の身体の声を聞いていただきつつ、お食事、食べ方、過ごし方を 調整されてみてください。



この時期おすすめの食養生

【七草粥】 七草はビタミンやミネラ ル、食物繊維などを含む ものが多く、栄養も得な がら胃腸の助けとなるも のが含まれます。

【小豆粥】 小豆は、薬膳では「利水滲 湿類」に分類されます。 脾は湿を嫌い、湿が多いと 胃腸が弱るので、食べ過ぎ 飲み過ぎの時、便が柔らか いなど調子が優れないと いう時はおすすめです。

【消食類の食材】・・・麦芽、カブ、大根、オクラ、サンザシ ※消食類:食べ過ぎや消化不良を助けます。


胃腸にやさしく過ごしつつも、元気に楽しんでお過ごしいただけますように!

皆様、素敵な新年となりますよう願っております^^


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